ヘロイン使用者に見られる皮膚への影響とは

ヘロインは麻薬モルヒネ由来の極めて危険で依存性の高い薬物です。最も一般的に使用される麻薬で、通常は注射や吸入、喫煙でも使用されます。ヘロインは強烈な多幸感をもたらしますが、体に有害であり、皮膚にも様々な問題を引き起こします。

かゆみ

ヘロインの短期的な副作用として、皮膚が「うずく」ようなかゆみ感があります。オピオイドはヒスタミン放出を促し、炎症と痒みを引き起こします。そのため、絶えずかきむしったり皮膚を掻くことで、切り傷やかさぶたができやすくなります。また、ヘロイン使用者は食欲が減退し栄養不足に陥りやすく、脱水による乾燥肌と痒みが悪化します。

あざ(打ち身)

食欲低下により、ビタミンAやCなど皮膚に必要な栄養素が不足し、皮膚がもろくなります。その結果、あざができやすくなります。静脈注射を行う部位は特にあざが目立ちますが、鈍い針や強く素早く刺すことが原因です。

感染症

ヘロインの過剰使用は、細菌性皮膚炎(蜂窩織炎)などの感染症を引き起こすことがあります。繰り返し注射すると皮膚の痛みや炎症が生じ、汚れた針での注射は膿瘍(膿がたまる深部のできもの)を生むことがあります。膿瘍は腫れ、膿や血液がたまり、強い痛みを伴い、適切に治療しないと致命的になることもあります。

傷跡(トラック)

皮下にヘロインを注射すると、いわゆる「トラック」と呼ばれる傷跡が残ります。慢性的な使用者は耐性が上がり、同じ効果を得るために注射頻度が増します。その結果、皮下に毒素が蓄積し、血管が崩壊して永久的な暗色の傷跡が残ります。

皮膚疾患 - 関連記事