皮膚に分布する感覚神経は何ですか?

皮膚は、触覚・温度・痛みなどの感覚情報を中枢神経系へ伝える感覚神経(求心性ニューロン)によって支配されています。これらの神経は末梢神経系に属し、体部位ごとに異なる神経が皮膚を供給しています。

主な皮膚支配神経

1. 三叉神経(第V脳神経)

顔面、頭皮、額の皮膚を支配します。

2. 舌咽神経(第IX脳神経)

舌の背部と耳の一部の皮膚に分布します。

3. 迷走神経(第X脳神経)

外耳と頸部の一部の皮膚を支配します。

4. 頸神経(C1〜C4)

頭部後方、頸部、肩の一部の皮膚に分布します。

5. 腕叢

頸部・胸部の脊髄神経が形成する神経網で、肩・上腕・前腕・手の皮膚を支配します。

6. 胸部神経(T1〜T12)

胸部、腹部、背部の皮膚を供給します。

7. 腰・仙骨神経(L1〜S5)

臀部、太もも、脚、足の皮膚を支配します。

8. 肋間神経

胸部脊髄神経の枝で、肋骨間の皮膚に分布します。

9. 大腿神経

大腿前部と下腿の一部の皮膚を供給します。

10. 坐骨神経

体内で最も太い神経で、腰・仙骨神経根が合流して形成されます。太ももの後部、脚、足の皮膚を支配します。

皮膚の感覚支配領域は個人差があり、複数の神経が重複して供給することもあります。単一の脊髄神経が支配する皮膚領域は「皮節(ダーマトーム)」と呼ばれ、臨床診断や治療に重要な情報となります。

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