一過性虚血発作(TIA)の対処法
概要
一過性虚血発作(TIA)は、脳の一部への血流が一時的に減少することで起こる「ミニストローク」です。症状は数分から数時間で自然に改善しますが、TIAを経験した人は将来的に脳卒中になるリスクが高く、適切な治療が必要です。米国では年間約24万人がTIAを発症しています。
TIAの主な症状
- 顔面、手足、または腕のしびれや筋力低下
- 言語障害(話しにくい、言葉が出にくい)
- 視覚障害(ぼやけた視界や片目の見えにくさ)
症状は数分から数時間続き、1回だけ起こることもあれば、1日に何度も繰り返すこともあります。
緊急時の対応手順
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すぐに119へ連絡
TIAが疑われたら、すぐに救急車を呼びましょう。自分で車を運転したり、他人に運転させて病院へ向かうのは避け、救急隊が到着するまで待ちます。
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医療機関での診断
医師は問診と身体検査を行い、必要に応じてMRIやCTスキャンで脳の状態を確認します。血管の閉塞や狭窄が疑われる場合は、超音波検査、CTA(CT血管造影)またはMRA(MR血管造影)を実施します。
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脳卒中リスクの評価と生活習慣の改善
TIA後48時間以内に脳卒中になるリスクは約10%です。特に糖尿病、高血圧、高コレステロール血症の患者は注意が必要です。血圧管理、禁煙、血糖コントロール、スタチンによるコレステロール低下などが推奨されます。
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薬物療法
血栓の再発を防ぐために、抗血小板薬や抗凝固薬が処方されます。米国心臓協会(AHA/ASA)は、TIA後はアスピリンとジピリダモールの併用を推奨しています。アスピリンは将来の脳卒中リスクを約25%減少させることが示されています。
まとめ
TIAは一過性の症状にとどまりますが、放置すれば重篤な脳卒中へと進行する可能性があります。症状を感じたら速やかに救急車を呼び、医療機関での適切な診断と治療、そして生活習慣の見直しを行うことが重要です。
