月経異常と甲状腺の関係
甲状腺とは
甲状腺は首の前部にある小さな腺で、ヨウ素(食塩)を取り込み、甲状腺ホルモン(T3・T4)を合成します。これらのホルモンは代謝や体温調節に関わります。甲状腺は視床下部からのホルモン指令を受け、下垂体のTSH(甲状腺刺激ホルモン)により分泌が調整されます。
甲状腺機能低下症と月経
甲状腺機能低下症(甲状腺が十分なT3・T4を作れない状態)では、以下のような月経異常が見られます。
- 月経が過多になる(大量出血)
- 思春期の少女で月経が早く始まる
- 月経時の疼痛が強くなる
- 月経周期が長くなる、または頻繁になる
甲状腺機能亢進症と月経
甲状腺機能亢進症(甲状腺が過剰にT3・T4を分泌する状態)では、次のような変化が起こります。
- 月経が軽くなる、または出血がほとんどない
- 思春期の遅れや月経開始の遅延
- 月経周期が不規則になる、もしくは無月経
甲状腺疾患の原因
甲状腺の病気は、自己免疫疾患(橋本病・グレーブス病)、腫瘍、甲状腺結節などさまざまな要因で起こります。
治療法
根本的な治癒は難しいものの、ホルモンバランスを正常化する治療が行われます。
- 甲状腺機能亢進症:ベータ遮断薬や抗甲状腺薬でT3・T4の過剰産生を抑制
- 甲状腺機能低下症:レボチロキシンなどの合成甲状腺ホルモンを経口投与
詳しい治療情報は専門医や信頼できる医療サイトをご参照ください。
ポイント
甲状腺ホルモンが正常範囲に戻れば、月経異常は改善されることが多いです。自身の月経変化が甲状腺疾患によるものかどうかは、必ず医師に相談しましょう。
