子どもの甲状腺疾患
小児の甲状腺疾患とは
子どもの甲状腺機能が正常に働かないと、成長や精神面にさまざまな影響が出ます。早期に症状を見つけ、適切な治療を行うことが重要です。
甲状腺機能障害の主な種類
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甲状腺機能低下症(低甲状腺症)
甲状腺ホルモンT4の分泌が不足する状態です。主な症状は、成長遅延、倦怠感・エネルギー低下、思春期遅延、乳汁漏出(乳頭からの白い分泌物)、視力障害などがあります。
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甲状腺機能亢進症(高甲状腺症)
T4の過剰産生により起こります。症状としては、甲状腺腫(腫れた甲状腺)、眼球突出(眼球突出症)、食欲増進、血圧上昇、多汗、動悸などが見られます。
先天性甲状腺機能低下症
出生時に甲状腺機能が低下している状態で、精神的発達や知能に大きな影響を及ぼす可能性があります。早期にL-チロキシンで治療しないと、知的障害が残る恐れがあります。
ハシモト甲状腺炎(橋本病)
子どもや思春期の若者の約55〜65%の甲状腺腫や低甲状腺症の原因となります。主にL-チロキシン投与が治療の第一選択です。
バセドウ病(Graves病)
自己免疫性の甲状腺機能亢進症で、過剰な甲状腺ホルモンにより不安感、動悸、睡眠障害、成長過剰、学業不振などが現れます。小児では全体の10〜15%の高甲状腺症を占めます。治療はメチマゾールまたはチオチウラシルが一般的で、必要に応じて放射線治療や甲状腺摘出術が検討されます。
甲状腺がん
甲状腺機能障害ががんを引き起こすこともあります。小児で最も多いのは乳頭状甲状腺がんで、全体の60〜80%を占めます。外科的切除が主な治療法です。
