低TSHの原因と対策
下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、甲状腺のホルモンであるサイロキシン(T4)とトリヨードチロニン(T3)の産生を促し、代謝・心拍数・体温・タンパク質合成に関与します。TSH が低値になると、甲状腺機能亢進症(過活動)を示唆します。
甲状腺機能亢進症(Hyperthyroidism)
- 甲状腺が過剰にホルモンを産生すると血中 T4 が上昇し、フィードバック機構で TSH が抑制されます。
グレーブス病
- 自己免疫疾患で、甲状腺刺激抗体が過剰に T4 の産生を促すため、血中 T4 が増加し TSH が低下します。
腺腫(Adenoma)
- 良性腫瘍により甲状腺が肥大し、過剰なホルモン産生が起こり、結果として TSH が低くなります。
甲状腺炎(Thyroiditis)
- 甲状腺組織の炎症によりホルモンが血中に放出され、T4 が一時的に上昇し TSH が低下します。
診断と治療
- 血液検査で T4 と TSH を測定し、低 TSH を確認します。
- 治療法は放射性ヨード、抗甲状腺薬、β遮断薬、甲状腺摘出術などがあり、症状や原因に応じて選択されます。
