線維筋痛症と甲状腺の問題

米国国立関節リウマチ・筋骨格・皮膚疾患研究所(NIAMS)のデータによると、米国の成人約500万人が線維筋痛症を抱えており、その約90%が女性です。女性患者は主に35〜55歳の間に多く見られます(Medicine Net)。線維筋痛症の原因ははっきりしていませんが、遺伝や環境要因が関与すると考えられています。この慢性疾患は単独で現れることもありますが、全身性エリテマトーデスや関節リウマチ、甲状腺障害など他の疾患と併発することもあります。甲状腺障害はホルモン産生の異常が特徴です。

線維筋痛症の症状

  • 痛みと慢性的な疲労(患者の90%が経験)
  • イライラ、うつ、 anxiety、気分の変動、集中力低下
  • 緊張型頭痛、腹痛、片頭痛
  • 頻尿、過敏性腸症候群(IBS)

線維筋痛症の問題点

全身に広がる激しい疼痛は、胸部、上背部、腕、肩、首、臀部などの特定部位に集中します。左右対称に痛みが現れ、触れると筋痙攣を伴うことがあります。また、疲労感が睡眠パターンを乱し、十分に眠れない感覚が続きます。患者は朝目覚めたときに筋肉の疲労や痛みを感じ、まるで一晩中働き続けたかのような状態になることがあります。

甲状腺の概要

甲状腺は喉仏(アダムズアップル)の下、首の前側に位置し、体内の代謝を調整するホルモンを産生します。下垂体が血中ホルモン濃度を感知し、甲状腺のホルモン産生を増減させることでバランスを保っています。この調整機構に異常が生じると、甲状腺機能障害が発生します。

甲状腺障害の種類

  • 甲状腺機能低下症(hypothyroidism):ホルモン産生が不足。例として橋本甲状腺炎が甲状腺組織を攻撃し、ホルモン産生が停止します。
  • 有毒腺腫:甲状腺に結節ができ、ホルモンバランスが乱れます。
  • バセドウ病(Graves病):甲状腺が過剰にホルモンを産生。
  • 亜急性甲状腺炎:炎症により甲状腺が過剰にホルモンを産生・漏出し、数週間から数か月続くことがあります。

甲状腺障害の症状

【甲状腺機能低下症】乾燥した皮膚、割れやすい爪、便秘、疲労感、うつ、寒さへの耐性低下、記憶力低下、不規則な月経などが主な症状です。進行すると体重増加、筋力低下、呼吸困難なども見られます。

【甲状腺機能亢進症】頻脈、発汗過多、体重減少、神経過敏、手の震え、睡眠障害などが典型的です。症状は年齢やホルモン産生量、病程により個人差があります。

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