甲状腺機能低下症と感染症
甲状腺機能低下症(甲状腺が十分なホルモンを産生できない状態)は、甲状腺ホルモンの不足により様々な症状を引き起こします。感染症、特に甲状腺自体の感染はこの状態の原因となります。放置すると肥満、関節痛、不妊、心疾患などのリスクが高まります。治療は主にホルモン補充薬による薬物療法です。
甲状腺
甲状腺は頸部に位置する小さな腺で、T3(トリヨードチロニン)とT4(サイロキシン)という重要なホルモンを合成・分泌します。これらのホルモンは体温、心拍数、代謝、体重の調節に関与しています。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、甲状腺が必要な量のホルモンを作り出せない状態です。原因はさまざまで、特に自己免疫性甲状腺炎(橋本病)が最も一般的です。
主な症状
- 初期は無症状であることが多い
- 倦怠感、抑うつ、体力低下、寒冷不耐症
- 便秘、皮膚の乾燥・蒼白、顔面浮腫
- 髪や爪のもろさ、声がかすれる
- 高血圧、体重増加、生理不順や流産
女性に8倍多く見られ、30〜50歳で発症することが多いです。
原因
- 甲状腺の一部または全部の外科的除去や損傷
- 過度の抗甲状腺薬治療(過剰な甲状腺抑制)
- 感染症(甲状腺炎を含む)
- 免疫系の異常(例:橋本病)
治療法
主にレボチロキシンなどの甲状腺ホルモン補充薬を定期的に服用します。稀に入院してホルモンバランスを調整する必要がありますが、治療開始後3〜12週間で症状は徐々に改善します。
