TSHレベルが低い原因と対処法
TSH(甲状腺刺激ホルモン)が低いと、甲状腺が過剰に働く「甲状腺機能亢進症」を示します。主な症状は体重減少、疲労感、睡眠障害、心拍数増加、暑さに対する過敏性、不安感などです。
ホルモン分泌のフィードバック異常
下垂体は血中の甲状腺ホルモン(T4・T3)の濃度を感知し、TSHの分泌量を調整します。T3・T4が過剰になると、下垂体はTSHの産生を抑制し、結果としてTSH値が低下します。
甲状腺腫(プラムマー病)
甲状腺に良性の腺腫ができると、ホルモンの産生が増大し、甲状腺が肥大します(甲状腺腫)。この状態でも血中T4・T3が上昇し、TSHは低下します。
バセドウ病(Graves病)
自己免疫疾患であるバセドウ病では、抗体が甲状腺を刺激し、過剰な甲状腺ホルモン分泌を引き起こします。結果として血中T4・T3が上昇し、TSHが抑制されます。
甲状腺炎
甲状腺が炎症を起こすと、貯蔵されていたホルモンが急激に血中に放出されます。これにより一時的にT4・T3が上昇し、TSHは低下します。
診断と治療
血液検査でT4・T3とTSHの濃度を測定し、甲状腺機能亢進症かどうかを判断します。治療法は薬物療法(チアゾリド系薬、β遮断薬)、放射性ヨード治療、手術など、患者の状態に合わせて選択されます。
