男性に見られる甲状腺障害のサイン
甲状腺は首の前側に位置する内分泌腺で、ヨウ素を甲状腺ホルモンに変換し、代謝を調節します。機能が乱れると、ホルモンが過剰に分泌される「甲状腺機能亢進症」や、分泌が不足する「甲状腺機能低下症」になることがあります。女性に多いとされていますが、男性でも約300万人が罹患していると報告されています。
甲状腺機能亢進症(過活動)
- 心拍の乱れや動悸、下痢、倦怠感、筋力低下、疲労感
- 乳房の肥大、抜け毛、原因不明の体重減少、手の震え、皮下出血しやすい皮膚
- 感情面では突然のうつ状態や性機能障害(勃起不全)も見られることがあります
甲状腺機能低下症(低活動)
- 抜け毛や倦怠感は亢進症と共通しますが、体重増加、乾燥した皮膚・髪、便秘、高コレステロールが特徴です
- 声がかすれたり、寒さを感じやすくなります
- 集中力や記憶力の低下も報告されています
甲状腺腫瘍
- 甲状腺細胞の増殖が異常に速くなると、腫瘤(しゅりゅう)として現れます
- 男性の約60人に1人が甲状腺腫瘍を持つとされますが、多くは良性でがんではありません
- 腫瘍が原因で亢進症や低下症の症状が出ることがあります
- 主な兆候は嚥下障害、頸部の痛み、声がかすれることです。多くは診察時に偶然発見されます
