副甲状腺は血清中のカルシウム濃度を調整する重要な役割を担っています。1925年に初めて副甲状腺疾患が認識された際、"苦痛・嘆き・結石・骨の痛み"(moans, groans, stones and bones)という表現で呼ばれました。これは症状が多岐にわたることを示しています。

骨密度の低下

副甲状腺の機能低下により、骨の修復が追いつかず、骨粗鬆症(osteoporosis)や骨減少症(osteopenia)が起こります。これらは骨の強度低下を招き、骨折リスクが高まります。

腎結石

カルシウムが骨に取り込まれず血中に残ると、腎臓に沈着しやすくなります。その結果、腎結石が形成され、激しい腰痛や血尿を伴うことがあります。

血圧の変動

副甲状腺疾患は血圧調節機能にも影響し、低血圧から高血圧まで大きく変動します。時には急激な血圧上昇が見られ、注意が必要です。

骨痛

骨全体に鈍い痛みが生じ、睡眠障害や疲労感を引き起こすことがあります。

精神的・認知的症状

記憶力の低下やイライラ感が増し、日常的なことが忘れやすくなります。多くの場合、頭痛を伴うこともあります。