亜麻仁と甲状腺疾患

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺が過剰にホルモンを産生すると甲状腺機能亢進症となります。主な症状は不安感、体重減少、心拍数増加、震え、さらには眼の乾燥や眼球突出などです。

甲状腺機能低下症(橋本病)

甲状腺の機能が低下すると、ホルモン分泌が不足し、体重増加、脱毛、寒さに対する耐性低下、倦怠感などが現れます。

代替医療における亜麻仁の利用

亜麻仁は関節炎、便秘、高コレステロールなどの非甲状腺系疾患の改善を目的に代替医療で用いられています。米国国立補完代替医療センターは、亜麻仁の効果を体系的に評価する研究を2009年から進めています。

甲状腺への影響

米国国立衛生研究所(NIH)は、亜麻仁が甲状腺に及ぼす影響に関する科学的データが不足していると指摘しています。一部の自然療法専門家は、甲状腺機能低下症の患者は亜麻仁の摂取を控えるべきだと助言しています。また、メリーランド大学医療センターも、甲状腺疾患のある人は亜麻仁や甲状腺機能に影響を与える可能性のある食品を避けるよう勧めています。

ゴイトロゲンと甲状腺腫

亜麻仁製品やアンズ、ライ麦、キビ、ブロッコリーなどに含まれるシアニドは、ヨウ素の甲状腺取り込みを阻害するゴイトロゲンとして働く可能性があります。食事中のゴイトロゲンが過剰でヨウ素が不足すると、甲状腺が肥大し甲状腺腫(ゴイターロ)を形成します。ただし、米国の食事はヨウ素が十分に供給されているため、一般的に甲状腺腫のリスクは低く、過度に心配する必要はありません。

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