甲状腺機能低下症の概要と症状
意義
内分泌ウェブによると、米国で約1,000万人が甲状腺機能低下症と推定されています。治療せずに放置すると心疾患や心不全のリスクが高まります。また、妊娠中の女性は胎児の先天性欠損リスクが増加します。
原因
- 甲状腺炎(自己免疫性甲状腺炎・ハシモト病)
- 先天性甲状腺形成不全
- ウイルス性甲状腺炎
- 甲状腺手術や放射線治療後の損傷
症状
- 甲状腺腫(甲状腺の腫れ)
- コレステロール上昇・高血圧
- うつ状態、倦怠感
- 不妊・月経不順
- 体重増加・寒さに敏感
診断
血液検査でTSH(甲状腺刺激ホルモン)とFT4(遊離サイロキシン)を測定し、基準値外であれば診断されます。
治療
予防は困難ですが、レボチロキシンなどの甲状腺ホルモン補充薬でTSHを正常範囲に保ちます。生涯にわたる服薬と定期的な血液検査が必要です。
注意点・合併症
- 高齢者では認知症様の認知機能低下が起こることがあります。
- 極度の甲状腺機能低下はミクシドーマ昏睡(意識障害)を引き起こす危険があります。
- 化膿性甲状腺炎などの感染症リスクもあります。
