甲状腺障害の発生率と現状
全体像
クリーブランド・クリニックによると、米国では約2,000万人が何らかの甲状腺疾患を抱えていると推定されています。これには甲状腺がん、橋本病やバセドウ病といった自己免疫性疾患、甲状腺機能低下症(低下)や機能亢進症(過剰)も含まれます。
結節
シナイ病院(バルチモア)内分泌科長のデビッド・クーパー医師は、米国成人の約半数、すなわち7,500万人が甲状腺結節を持っていると推定していますが、多くは自覚症状がなく偶然の検査で初めて見つかります。結節は甲状腺内にできる小さな腫瘤で、95%は良性です。
性別
米国臨床内分泌学会によれば、甲状腺疾患患者の約80%が女性です。一方、実際に甲状腺がんを発症するのは男性の方が多い傾向があります。
がんの増加傾向
米国における甲状腺がんの罹患率は上昇していますが、死亡率は横ばいです。オハイオ州立大学医学・生理学名誉教授のアーネスト・L・マッザフェリ博士は、増加の背景に検査頻度の上昇があると指摘しています。「男性の甲状腺がんは診断漏れが多く、女性での検査が多いことによるバイアスが影響している可能性があります」と述べています。
統計データ
米国がん協会と国立がん研究所のデータ(2008年)によれば、甲状腺がんの新規症例は37,340件、死亡者は1,590人でした。また、現在約388,386人が甲状腺がんと診断されていると推定されています。
