甲状腺機能亢進症・低下症の数値の見方

甲状腺は体内の代謝をコントロールする小さな腺ですが、機能が乱れると血圧やコレステロール、性機能・消化機能、エネルギー状態まで幅広く影響します。血液検査では、血中の甲状腺ホルモン(T3・T4)と、甲状腺の働きを脳下垂体が感知して分泌するTSH(甲状腺刺激ホルモン)を測定します。また、自己免疫性疾患の有無を示す甲状腺抗体も併せてチェックされることがあります。

必要なもの

  • 甲状腺の血液検査結果(TSH、T4、T3、抗体)

手順

ステップ1:TSHの数値を確認する

TSHが0.3未満なら甲状腺機能亢進症(甲状腺が過剰に働いている)と考えられます。逆に3.3以上であれば甲状腺機能低下症(甲状腺が低下している)を示唆しますが、医師によっては5.5以下を正常範囲とみなすこともあります。TSHは脳下垂体が甲状腺の状態に応じて分泌するため、単独の数値だけで診断はできず、他のホルモンとのバランスで評価します。

ステップ2:T4(サイロキシン)の数値を確認する

T4は血中のサイロキシン量を示します。自然に分泌されるホルモンと、処方された合成ホルモンの合計です。TSHが低くてT4が高い場合は甲状腺機能亢進症、TSHが高くてT4が低い場合は甲状腺機能低下症の可能性が高まります。

ステップ3:T3(トリヨードサイロニン)の数値を確認する

T3はT4よりも少量ですが、代謝に強く関与するホルモンです。TSHが低くT3が高ければ亢進症、TSHが高くT3が低ければ低下症を示唆します。

ステップ4:甲状腺抗体の数値を確認する

抗体が高い場合は、甲状腺機能障害が自己免疫疾患(例:橋本病、バセドウ病)による可能性が高いことを意味します。

これらの数値を総合的に判断し、必要に応じて医師と相談して適切な治療やフォローアップを行いましょう。

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