甲状腺の役割とは?

甲状腺の基本

甲状腺は首の前部に位置する、蝶の形をした小さな腺です。体の代謝、成長、発達に欠かせない働きをしています。

主にチロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)という2つのホルモンを分泌し、食物をエネルギーに変える速度(基礎代謝)を調整します。

甲状腺はどのように働くか

甲状腺は視床下部と下垂体という脳内の2つの腺と連携しています。

血中のT3・T4濃度が低下すると、視床下部が甲状腺刺激ホルモン放出因子(TRH)を分泌します。TRHは下垂体へ伝わり、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が放出されます。TSHは甲状腺に作用し、T4とT3の産生・放出を促進します。

甲状腺ホルモンの主な機能

甲状腺ホルモンは以下のような体の機能を調整します。

  • 代謝全般
  • 成長・発達
  • 心拍数
  • 血圧
  • 呼吸
  • 消化
  • 生殖機能
  • 気分・精神状態

甲状腺ホルモンが不足した場合(甲状腺機能低下症)

ホルモンが十分に分泌されないと、甲状腺機能低下症となり、次のような症状が現れます。

  • 倦怠感
  • 体重増加
  • 便秘
  • 寒さに対する耐性低下
  • 乾燥肌
  • 髪のパサつき
  • 筋力低下
  • うつ状態

甲状腺ホルモンが過剰な場合(甲状腺機能亢進症)

ホルモンが過剰に分泌されると、甲状腺機能亢進症となり、以下の症状が出ます。

  • 体重減少
  • 食欲増進
  • 下痢
  • 暑さに対する耐性低下
  • 多汗
  • 不安感
  • イライラ
  • 睡眠障害

甲状腺疾患の診断方法

血液検査で血中のT3・T4およびTSH濃度を測定し、甲状腺の機能状態を評価します。

甲状腺疾患の治療法

治療は疾患の種類に応じて選択します。

・甲状腺機能低下症:不足した甲状腺ホルモンを補う薬剤(レボチロキシン)を服用します。

・甲状腺機能亢進症:ホルモン産生を抑える薬、放射性ヨウ素療法、または外科的に甲状腺を部分的または全摘出する方法があります。

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