甲状腺機能低下症が引き起こす認知症
甲状腺機能低下症は甲状腺が必要なホルモンを十分に産生できない状態で、認知症を伴うことがあります。以下に原因・症状・特徴・診断・予後についてまとめました。
原因
- 自己免疫疾患(橋本病など)による甲状腺攻撃
- 遺伝的素因
- リチウムなどの薬剤使用
- 外傷、手術、放射線治療による甲状腺損傷
症状
- 気分や性格の変化、攻撃性の増加
- 混乱、記憶障害、認知機能低下
- 視覚や聴覚の幻覚
特徴
- 症状は数か月から数年かけて徐々に進行し、高齢者の加齢性認知症と誤診されやすい
- 体重増加や極度の疲労感など、甲状腺機能低下症特有の症状が併発することもあるが、必ずしも同時に現れるわけではない
診断
- 血清中の甲状腺ホルモン(TSH、FT4)測定が標準的な診断方法です
予後
- 甲状腺ホルモン補充療法(レボチロキシン等)により、認知症症状は多くの場合可逆的に改善します
