甲状腺の機能レベルとは?
甲状腺が分泌するホルモン
甲状腺はT3(トリヨードサイロニン)とT4(サイロキシン)の2種類のホルモンを産生します。T4は体内で不活性型として分泌され、組織内でT3に変換されて初めて活性化します。T3は細胞の代謝を調整し、身体全体のエネルギー消費をコントロールします。
一般的な機能検査
甲状腺機能を評価する際、内分泌科医は血中のT3・T4濃度を測定します。また、下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値も併せてチェックし、脳からの指令に対する甲状腺の反応状態を判断します。
正常な甲状腺機能レベル
甲状腺が正常に機能しているときの目安は以下の通りです。
- T4:5.6〜13.7 µg/dL
- T3:87〜180 ng/dL
- TSH:0.4〜4.5 µU/mL
検査結果の解釈
検査値が上記範囲外の場合、甲状腺に何らかの異常があると考えられます。
- 低下(甲状腺機能低下症): T3・T4が基準以下でTSHが高値。
- 過剰(甲状腺機能亢進症): T3・T4が基準以上でTSHが低値。
診断
機能低下が確認された場合は「甲状腺機能低下症(hypothyroidism)」と診断され、代謝や体温調節が低下します。逆に機能過剰が認められると「甲状腺機能亢進症(hyperthyroidism)」と診断され、代謝が過度に活性化します。
治療
甲状腺ホルモンのバランスが乱れた場合は、医師の指導のもとで薬物療法が行われます。機能低下症には甲状腺ホルモン補充薬、機能亢進症にはホルモン産生抑制薬や放射性ヨード治療などが選択肢となります。
