甲状腺のサインと症状
甲状腺は首の前部に位置し、体内エネルギーや他のホルモン・ビタミンの利用、組織の成長・成熟を調節するホルモンを分泌します。機能が乱れると様々なサインや症状が現れます。
甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモン不足)
甲状腺が十分なホルモンを産生しないと、代謝が低下し、体が「スローモード」になります。女性に多く、年齢とともに発症率が上がります。主な症状は以下の通りです。
- 倦怠感・疲れやすさ
- 筋力低下
- 便秘
- 体重増加または減少しにくい
- 乾燥肌
- 甲状腺の肥大(甲状腺腫)
- 脱毛
- 顔や眼のむくみ
これらの症状は他の疾患でも見られるため、血液検査で甲状腺ホルモン値を確認することが必要です。
甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモン過剰)
甲状腺が過剰にホルモンを分泌すると、代謝が亢進し、様々な症状が現れます。症状の重さはホルモンの分泌量と年齢に左右されます。
- イライラ感・神経過敏
- 体重減少(時に体重増加も)
- 頻脈(心拍数増加)
- 食欲増進
- 下痢
- 下肢のむくみや急激な筋力低下(まれに麻痺)
- 不眠
- 視力の変化
診断は血液検査で甲状腺ホルモンの濃度を測定します。
その他の甲状腺疾患
甲状腺に結節ができると、がんやホルモン過剰の可能性があります。また、甲状腺炎は喉の痛みやホルモン変動を伴います。甲状腺腫(甲状腺の腫れ)も問題のサインであり、検査が必要です。
治療と生活習慣
甲状腺疾患の治療は、症状の改善と日常生活の質を取り戻すことが目的です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、定期的な運動は症状管理に役立ちます。甲状腺機能低下症・亢進症それぞれに適した薬物療法があり、症状が変化したり悪化した場合は速やかに医師に相談してください。
