甲状腺機能と筋肉痛の関係

筋肉痛は甲状腺機能のバランスが崩れているサインとは一般的に考えられていません。筋肉痛はさまざまな原因で起こりますが、他の症状と合わせて甲状腺機能の異常が疑われるかどうかを判断する必要があります。甲状腺障害と関連する症状を理解すれば、医師と話し合う際に有利です。

内分泌性筋症

内分泌性筋症は、筋肉に痛み、痙攣、圧痛、脱力、痙攣(スパズム)といった症状が現れる状態です。2007年にカリフォルニア・パシフィック医療センターのウェイン・E・アンダーソン医師が実施した研究によれば、内分泌系の異常は筋肉痛を引き起こすことがあります。甲状腺は内分泌系の一部で、甲状腺ホルモンが不足すると代謝や血行が障害され、筋力低下につながります。一方、甲状腺ホルモンが過剰でも同様に筋力低下や痛みが生じます。

甲状腺機能低下症(甲状腺低下症)

甲状腺機能低下症は、甲状腺が十分なホルモンを産生できず、体の健康を維持できない状態です。筋肉痛や痙攣はこの疾患の典型的な症状です。ほかにも、原因不明の体重増加、便秘、抑うつ、倦怠感、生理不順などが見られます。

橋本病

自己免疫反応により甲状腺が攻撃される状態を橋本病と言い、治療せずに放置すると甲状腺機能低下症へ進行します。慢性的に進行するこの病気は、甲状腺低下症と同様の症状に加えて、肩や股関節の痛み・圧痛が現れます。筋痙攣や関節の腫れ・硬直も頻繁に報告されます。

その他の原因

甲状腺以外にも筋肉痛の原因は多数あります。カルシウムやマグネシウムは筋肉と神経の伝達に重要で、血中濃度が低いと痛みが出やすくなります。マラリア、ポリオ、全身性エリテマトーデス(SLE)、ライム病などの感染症も筋肉痛を伴います。スタチンやACE阻害薬といった一部の薬剤も副作用として筋肉痛を引き起こすことがあります。

以上のように、筋肉痛は甲状腺機能の異常が関与する場合もありますが、他にも多くの要因があるため、正確な診断は医師の検査が必要です。

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