甲状腺軟骨(アダムズアップ)とは?
甲状腺軟骨(アダムズアップ)
甲状腺軟骨は、声帯を包む喉頭の前壁の大部分を構成する大きな軟骨で、俗に「アダムズアップ」と呼ばれます。
解剖学
位置
甲状腺軟骨は頸部の正中面にあり、C4〜C5椎体レベルで舌骨のすぐ下に位置します。皮膚表面近くにあるため、触診しやすいです。
形状と構造
左右対称の四角形の板状軟骨が正中面で融合してできています。男性は完全に融合し、喉頭突出(アダムズアップ)を形成しますが、女性は部分的に未融合です。
下縁は環状軟骨と連結し、甲状軟骨輪状靭帯(cricothyroid ligament)で結ばれます。上縁は舌骨と甲状舌骨靭帯(thyrohyoid ligament)でつながっています。
後面では、上角が上方・後方に曲がり、甲状舌骨筋の付着部となります。上角の下側、正中線の両側には環状軟骨と関節する卵形の関節面があります。下角は外側甲状軟骨筋の付着部です。
関節部
甲状腺軟骨は主に以下の二つの関節で他の軟骨と連結します。
- 甲状舌骨関節(thyrohyoid articulation)
- 環状甲状軟骨関節(cricothyroid articulation)
