甲状腺ペルオキシダーゼ抗体の兆候と症状
意義
甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)は甲状腺ホルモンの合成に関わる酵素です。TPO抗体検査は、血中にどれだけの抗体がTPOを攻撃し、酵素活性を阻害しているかを測定します。
原因
メイヨークリニックの内分泌専門医トッド・ニップロド博士によると、TPO抗体が検出される場合、橋本病やバセドウ病といった自己免疫性甲状腺疾患が原因である可能性が高いとされています。免疫系が誤って甲状腺細胞を攻撃することで、炎症や機能低下が起こります。
兆候
最初に現れることが多いのは甲状腺腫(ゴイター)です。首の皮膚の下で腫れが目立ち、しばしばしこり(結節)として触知されます。T3・T4やTSHの測定でホルモン値が低下している場合に、医師はTPO抗体検査を追加で実施します。
症状
高レベルのTPO抗体が原因と考えられる主な症状は以下の通りです。
- 便秘
- 集中力低下
- 乾燥肌
- 首の腫れ
- 倦怠感
- 抜け毛
- 月経過多または不規則
- 寒さに対する耐性低下
- 体重増加
- 顔面のむくみ
- 関節のこわばり
甲状腺以外の自己免疫疾患との関係
全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、悪性貧血など、甲状腺以外の自己免疫疾患を持つ人でもTPO抗体が上昇し、同様の兆候や症状が現れることがあります。特に女性は妊娠中に注意深く経過観察が必要です。
