血液および組織のカルシウム濃度を調節する副甲状腺ホルモン(PTH)に関する医療用語とは?

副甲状腺ホルモン(PTH)とは

副甲状腺ホルモン(Parathyroid Hormone、略称PTH)は、血液と組織中のカルシウム濃度を調節する重要なホルモンです。頸部の甲状腺の背側にある4つの副甲状腺から分泌され、血中カルシウムを上昇させ、リン酸の濃度を低下させる働きをします。

副甲状腺機能亢進症(Hyperparathyroidism)

副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺が過剰に働き、PTHが過剰に分泌される状態を指します。その結果、血中カルシウム濃度が上昇(高カルシウム血症)し、リン酸濃度が低下(低リン血症)します。

分類

  • 一次性副甲状腺機能亢進症:副甲状腺自体の異常(腫瘍や過形成)により過剰分泌が起こります。
  • 二次性副甲状腺機能亢進症:慢性腎不全やビタミンD欠乏などで血中カルシウムが低下し、補償的に副甲状腺が刺激される場合です。
  • 三次性副甲状腺機能亢進症:長期間の二次性亢進により副甲状腺が自律的に過活動になる稀な形態です。

主な症状

  • 倦怠感
  • 筋力低下
  • 骨痛・骨折リスク増加
  • 腎結石
  • 頻尿・多飲
  • 吐き気・嘔吐
  • 便秘

治療法

一次性の場合は、過剰な副甲状腺を外科的に摘出する手術が標準です。二次性や三次性の場合は、原因疾患の管理(腎機能の改善、ビタミンD補充、リン結合薬など)と必要に応じた薬物療法が行われます。

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