子どもの胃潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)の症状と対処法
子どもが頻繁に腹痛を訴え、胸からへそにかけて「燃えるような」感覚がある場合、胃潰瘍の可能性があります。医学的には「消化性潰瘍」と呼ばれ、放置すると感染、内出血、瘢痕組織形成など深刻な合併症を引き起こすため、早期の診断と治療が必要です。
原因
- ヘリコバクター・ピロリ菌による感染。胃や小腸の粘膜を破壊し潰瘍を形成します。
- 重度の外傷や病気によるストレス。
- NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を長期間使用すること。
種類
- 胃潰瘍:胃の粘膜にできる潰瘍。
- 十二指腸潰瘍:小腸の上部(十二指腸)にできる潰瘍。
症状
- 吐き気・嘔吐
- 胸や腹部の焼けるような痛み
- 食欲不振・体重減少
- 便や嘔吐物に血が混じる
- 頻繁なげっぷやしゃっくり
上記の症状は他の疾患でも見られるため、疑わしい場合は必ず小児科医に相談してください。
診断
- 上部消化管造影(バリウム検査)
- 上部内視鏡検査(胃カメラ)
- pHモニタリング
検査で潰瘍が確認されたら、ヘリコバクター・ピロリの有無を調べ、最適な治療方針を決定します。
治療
- ヘリコバクター・ピロリ感染が原因の場合:抗生物質と胃酸抑制薬の併用療法。
- ストレスやNSAIDsが原因の場合:胃酸抑制薬の投与。
- 重症例や合併症がある場合は外科的治療が必要になることもあります。
日常ケア
- NSAIDs(例:イブプロフェン、アスピリン)は使用を避ける。
- カフェインは胃酸分泌を促進するため控える。
- 刺激の強い食べ物や飲み物は避け、子どもの胃に負担の少ない食事を心がける。
