感染していない潰瘍の治療
静脈性脚潰瘍の圧迫療法は、必ず医療従事者が実施します。まず医師または看護師が、清潔な水または生理食塩水で潰瘍とその周囲を洗浄し、優しく乾燥させます。その後、壊死組織を除去します。必要に応じてデブリードマン(壊死組織除去手術)を行い、小型の真空装置で残存する組織や汚れを吸引します。
清掃後、医師は二層または四層の非粘着ドレッシングを用いて圧迫します。二層ドレッシングは活動的な患者向け、四層ドレッシングは寝たきりの患者向けです。圧迫により潰瘍部位に一定の圧力が加わり、血流が改善されて創面の治癒が促進されます。
圧迫療法開始から約2〜3か月で改善が見られることが多く、最初は週1回の診察でドレッシング交換と経過観察を行います。症状が安定すれば診察頻度は月1回、さらに経過が良好であれば年1〜2回に減らすことが可能です。
感染した潰瘍の治療
感染が確認された静脈性脚潰瘍では、圧迫療法に加えて抗菌処置が必要です。清掃後に培養用綿棒で検体を採取し、感染菌を特定します。医師は適切な抗生物質を処方し、通常は1週間程度で感染が除去されます。その間、患者は毎日または隔日で診察を受け、治療経過を確認します。感染が解消したら、通常の圧迫ドレッシングに移行します。
再発予防
静脈性脚潰瘍は再発しやすいため、予防策が重要です。医師の処方に基づく圧迫ストッキングの着用は、静脈のむくみを抑え、再発リスクを低減します。圧迫ストッキングの価格は概ね5,000円〜12,500円程度です。また、定期的な診察で潰瘍の兆候を早期に発見し、適切な対応を続けることが再発防止につながります。
