出血性胃潰瘍の対処法は?
治療の重要性
胃潰瘍は胃や十二指腸、食道の粘膜にできる潰瘍で、腹痛や出血を伴うことがあります。主な原因はヘリコバクター・ピロリ菌やNSAIDs(イブプロフェン、アスピリン、ナプロキセン)などです。米国では約10%が一度は胃潰瘍を経験します。
出血性胃潰瘍が疑われたら、すぐに医師の診断と治療を受けることが必要です。出血が続くと貧血や大量出血による輸血が必要になることがあり、放置すれば失神や致命的な結果につながります。多くの場合、消化器内科専門医への紹介が行われます。
薬物療法
胃潰瘍の治療では、NSAIDsなどの痛み止めは避けるべきです。これらは胃粘膜を刺激し、潰瘍を悪化させます。また、喫煙は胃酸分泌を増加させ、治癒を遅らせます。アルコールや過度なストレスも同様です。
出血性潰瘍には、プロトンポンプ阻害薬(PPI)が第一選択となります。オメプラゾールやランソプラゾールなどは胃酸の分泌を抑え、出血再発を防ぎます。研究ではPPIが再出血や手術の必要性を低減することが示されていますが、死亡率の低下にはつながっていません。
ヘリコバクター・ピロリ感染が確認された場合は、アモキシシリンやクラリスロマイシンなどの抗生物質で根絶治療を行います。
医療処置
出血が止まらない場合は内視鏡治療が最も効果的です。内視鏡で出血血管を確認し、熱凝固やクリップで止血します。約90%の患者で止血に成功し、入院期間は数日です。再出血時は再内視鏡が行われ、約70%の成功率があります。内視鏡での止血が不可能な場合は外科手術で潰瘍を縫合します。
2009年の研究では、症状発現から24時間以内に内視鏡を受けた高齢患者は、入院日数が平均2日短縮され、外科手術の必要性も低いことが報告されています。
まとめ
出血性胃潰瘍は緊急性の高い疾患です。早期の診断と適切な薬物・内視鏡治療が予後改善に不可欠です。自己判断で市販薬に頼らず、速やかに医療機関を受診しましょう。
