潰瘍性大腸炎の治療におけるメトトレキサートの役割

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に潰瘍ができる慢性炎症です。腸の腫れと潰瘍により、下痢、腹痛、肛門出血などの症状が現れます。治療法は複数あり、メトトレキサートもその一つです。

メトトレキサートの作用機序

メトトレキサートは免疫調節薬に分類され、免疫系の活性を意図的に抑制します。潰瘍性大腸炎では、体が潰瘍を異物とみなし、炎症と免疫反応が過剰に起こります。慢性的な炎症が続くことで免疫が常に高い状態にあります。メトトレキサートは、炎症に関与するタンパク質や細胞の働きを阻害し、免疫反応を緩和することで腫れや症状を軽減します。

適応症・使用対象

メトトレキサートは、潰瘍性大腸炎がクローン病と併存している場合や、ステロイドなど他の治療に効果が見られない患者に使用されます。

副作用

免疫抑制作用に伴い、白血球減少など感染リスクが高まります。長期使用の主な懸念は肝硬変で、特にアルコール依存や肥満の患者でリスクが上昇します。肝機能のモニタリングとして、年1回の肝生検や血液検査が行われることがあります。

投与方法

メトトレキサートは経口または注射で投与できます。週1回の注射は血中濃度が安定しやすく、経口よりも効果的とされています。生活スタイルや医師の判断に基づき、最適な投与方法を選択してください。

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