穿孔性消化性潰瘍とは

原因

  • ヘリコバクター・ピロリ菌(H. pylori)の感染が最も一般的です。長期間のアスピリンやイブプロフェンなどのNSAIDs使用、喫煙、過度の飲酒、ストレスも潰瘍のリスクを高めます。辛い食べ物は潰瘍の原因ではありませんが、症状を悪化させることがあります。

症状

  • 穿孔性消化性潰瘍では、上腹部に突然の激しい痛みが生じます。腹部の圧痛、めまい、浅い呼吸、寒気、顔色の蒼白、心拍数の増加も見られます。背中に放散する痛みや、夜間に悪化する痛みも特徴的です。

診断

  • 血液検査、便検査、胃部X線検査が行われます。血液・便検査でH. pyloriの有無を確認できます。上部消化管造影では、白色の金属系造影剤を飲み、潰瘍の位置と深さを映し出します。内視鏡検査では、細い光源付きスコープを喉から胃へ挿入し、潰瘍を直接観察し、必要に応じて組織を採取して生検します。

治療

  • 穿孔は緊急事態であり、内部出血が伴うため直ちに手術が必要です。手術で穿孔部を閉鎖し、輸血で失血を補います。術後は出血が止まったことを確認しながら、抗生物質(アモキシシリン、ビアクシンなど)で感染を予防し、H. pyloriが検出された場合は根除療法を行います。制酸薬やプロトンポンプ阻害薬(例:ザンタック)で胃酸分泌を抑えることも推奨されます。

回復

  • 回復期間は手術の難易度や合併症の有無により異なりますが、通常は2〜3週間で症状が改善し、6〜8週間で完全に回復します。医師の指示に従い、処方された薬や市販の制酸薬を適切に使用し、再発や新たな潰瘍の発生を防ぎましょう。

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