十二指腸潰瘍と胃潰瘍の違いとは

米国では毎年400万人以上が潰瘍性疾患の不快な症状に悩まされています。全人口の約10%が何らかのペプチック潰瘍を抱えていると言われています。ペプチック潰瘍は胃潰瘍と十二指腸潰瘍の2タイプに大別され、胃は胃潰瘍、上部消化管は十二指腸潰瘍が発生します。症状は似通っていますが、痛みの出方や発症のタイミングなどに明確な違いがあります。

共通点

胃と十二指腸はともに粘膜層で覆われており、正常に機能すれば胃酸や消化酵素から組織を保護します。潰瘍の主な原因はヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)という細菌です。通常は無症状ですが、粘膜に障害が生じると炎症が起こり、最終的に潰瘍が形成されます。

十二指腸潰瘍の特徴

  • 位置:小腸の上部(十二指腸)に発生。

  • 痛み:胸骨のすぐ下、上腹部の中間部に灼熱感や空腹感に似た痛みが出ます。食後2~5時間の空腹時に痛みが強くなることが多いです。

  • 夜間の痛み:睡眠中に酸分泌が活発になるため、夜間に痛みが増すことがあります。

胃潰瘍の特徴

  • 位置:胃内部に潰瘍ができる。

  • 痛み:食事直後に痛みが出やすく、満腹時に痛みが増します。胃酸を中和する市販の制酸剤や抗酸薬にあまり効果が見られません。

  • 症状の傾向:胃が空になると痛みが緩和されることが多く、逆に食べると症状が悪化します。

このように、十二指腸潰瘍は空腹時に痛みが強く、胃潰瘍は満腹時に痛みが出るという違いがあります。症状の特徴を把握し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

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