尿路バイパスと共に暮らすための実践ガイド

尿路が正常に機能しない場合、尿の排出を助けるために「尿路バイパス(尿路転換)」が行われます。外部に装着する尿ストーマや、体内に設置するコンチネント(自己排尿)方式など、タイプに応じたケアが必要です。以下に、基本的な手順と日常生活での注意点をまとめました。

ケア手順

  1. 手術後のWOC看護師への相談

    手術後は創部・ストーマ・排尿管理の専門であるWOC(創部・ストーマ・排尿)看護師に必ず相談しましょう。尿ストーマの場合はバッグの交換方法、コンチネント方式の場合はカテーテルの排尿方法など、具体的な手順を教えてもらえます。分からないことは遠慮せずに質問し、十分に理解してから実施してください。

  2. コンチネント方式のカテーテル排尿

    カテーテルはトイレの前に立つか、座って脚の間に置いて排尿します。術後数週間は2〜3時間ごとに排尿し、その後は4〜6時間ごとに排尿すれば大丈夫です。排尿前後は必ず手を洗いましょう。

  3. バッグ(ポーチ)の交換と皮膚ケア

    バッグを交換するたびに皮膚を清潔に拭き取ります。洗面用タオルやウェットティッシュを使用し、皮膚が完全に乾いたことを確認してから新しいバッグを装着します。皮膚が刺激を受けた場合は、保護用ワイプやストーマ用パウダーを使用してください。交換頻度は医師・看護師の指示に従いましょう。

  4. 感染症のサインに注意

    尿が濃い色や強い臭いを放つ、粘液が多い、背中の痛み、食欲不振、吐き気・嘔吐などの症状が出たら、すぐに医師に連絡してください。1日8杯(約2リットル)の水分を摂取すると、細菌の排除に役立ちます。

  5. 術後の活動制限

    手術後2〜3週間は安静にし、徐々に日常生活へ戻します。コンタクトスポーツは避けた方が無難です。重労働が必要な仕事の場合は、上司と相談し業務内容の軽減を検討してください。疑問があれば必ず医師に確認しましょう。

  6. 食事は通常通り

    特別な食事制限はありませんが、アスパラガスや魚介類などは尿の臭いを強くすることがあります。外部ストーマを使用している場合は、臭い対策として食事内容を調整すると快適です。

  7. 服装の選び方

    最新のバッグは体にフィットし目立ちません。下着や衣類の中にバッグを入れ、伸縮性のあるガードルやスポーツ用サポーターの下に装着しても問題ありません。男性はアスレチックサポーターに入れると便利です。

  8. 性行為の再開は医師と相談

    尿路バイパスがあっても、正常な性生活は可能です。再開前に医師に相談し、体の保護方法や注意点を確認してください。

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