失禁対策の手順
失禁とは、膀胱からの尿が意図せずに排出される状態を指します。軽い漏れから膀胱の内容物が完全に失われるまで、症状の程度はさまざまです。恥ずかしいと感じることもありますが、生活習慣の見直しや薬物療法で改善できることが多くあります。治療は、失禁の原因と重症度に応じて選択されます。
膀胱トレーニング
-
医師はまず、最も侵襲性の低い方法として膀胱トレーニングを勧めます。これは、尿意を感じたときにすぐにトイレに行かず、一定時間待つ練習です。最初は10分程度待ち、徐々に待機時間を延ばしていきます。
また、排尿後に数分間待って再度トイレに行く「二度排尿」も推奨されます。これにより残尿を排出しやすくなります。
深呼吸やリラクゼーション法を取り入れると、尿意への対処がしやすくなります。
理学療法
-
理学療法士の指導のもと、骨盤底筋や尿道括約筋を鍛えるエクササイズ(ケーゲル運動)を行います。筋肉を締め、3秒間保持し、ゆっくり緩める動作を繰り返します。
正しいフォームが分かりにくい場合でも、専門家が適切な指導を行うので、効果的に筋力を向上させられます。
薬物療法とその他の治療
-
症状が軽度でない場合、抗コリン薬が膀胱の過活動を抑えるために使用されます。また、低用量の抗うつ薬イミプラミンや、女性の場合はエストロゲン局所剤が筋肉のトーンを改善することがあります。
重度の場合は、膀胱周囲の筋肉を強化する手術や、医療機器(例えば人工尿道括約筋)の埋め込みが検討されます。ただし、手術は他のすべての治療が効果を示さなかった場合に限られます。
