上部尿路感染症(腎臓・尿管の感染)
尿路感染症は、腎臓、膀胱、尿道、尿管など尿路全体のいずれかが感染する状態です。上部尿路感染症は腎臓や尿管に起こり、下部尿路感染症は膀胱や尿道に起こります。腎臓の感染は最も重症化しやすく、全米で年間830万件以上の診療が報告されています。
症状
- 頻尿、尿意切迫感、排尿時の痛み・灼熱感、尿に血が混じる。
- 上部感染の場合は背部・側腹部の痛み、悪心・嘔吐、発熱、寒気、震えも見られます。
原因
- 主に膀胱や尿管に細菌が侵入し、増殖することで感染が起こります。
リスク要因
- 女性は男性よりはるかに罹患しやすく、生涯で約20%が少なくとも1回はUTIを経験します。
- 性的活動が活発な女性、糖尿病や免疫低下疾患、腎結石、避妊用ダイアフラムや殺精子剤の使用もリスクです。
治療
- 抗生物質が第一選択です。アモキシシリン、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、ニトロフラントイン、スルファメトキサゾール・トリメトプリンなどが用いられます。
- 症状は投薬開始後1〜2日で改善し、数日で感染は消失しますが、医師の指示通り全期間服用することが重要です。
- 重症例では入院し、点滴で抗生物質を投与することがあります。
再発性UTI
- 特に女性は年に数回繰り返し感染することがあります。
- 症状が出た時点で短期間の抗生物質を開始する「予防的治療」や、性交後すぐに抗生物質を服用する方法が用いられます。
