口唇ヘルペスの治療と予防

口唇ヘルペス(別名:熱傷ヘルペス)は、唇や口の外側に小さな水ぶくれができる症状です。時には頬、顎、鼻孔内に現れることもあります。ヘルペス単純ウイルスに感染した人に多く見られ、発症までに感染後約10〜20日かかり、症状は7〜10日で自然に治ります。

治療と対策

ヘルペス単純ウイルス自体に治癒薬はなく、完全に予防することはできませんが、症状を軽減し回復を早めるために抗ウイルス薬が使用されます。医師からはアシクロビル軟膏(ゾビラックス)やペンシクロビル軟膏(デナビル)、バラシクロビル(バルトレックス)、ファムシクロビル(ファムビル)、ドコサノール(アブレバ)などが処方されます。

市販の鎮痛剤(アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン)や、氷嚢・冷湿布を10分程度、1日に数回当てると痛みやチクチク感が和らぎます。ただし、これらは症状緩和であり、ウイルスそのものを除去したり再発を防ぐものではありません。

口唇ヘルペスは以下の5段階を経て治癒します。

  • チクチク感(1〜2日)
  • 水ぶくれ期(約2日)
  • 潰瘍期(1日)
  • かさぶた期(2〜3日)
  • 回復期(数日)

通常、治癒後に傷跡は残りません。

予防策

発症していない場合は、ヘルペスウイルスに感染した人との性的接触や、口唇ヘルペスがある人とのキス、皮膚接触を避けましょう。また、食器やタオル、シェーバー、リップクリームなどを共有しないことが重要です。

発症中は他人への感染や体内の別部位への拡散を防ぐため、以下を徹底してください。

  • キスや密接な接触は控える
  • 手をよく洗い、他人に触れる前に清潔にする
  • 顔や唇に日焼け止め・リップクリームで紫外線対策を行う
  • 目や性器への接触は特に注意する(ウイルスが広がりやすいため)

また、ストレス、外傷、過度の疲労、長時間の日光や寒冷、風邪・インフルエンザ、発熱、偏った食生活などが再発の引き金になるため、これらのトリガーをできるだけ回避することが有効です。

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