帯状疱疹の合併症

リスク要因

米国の成人の90%以上が水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)に感染していますが、免疫機能が低下している人や加齢に伴う免疫低下がある人は、帯状疱疹および合併症が起きやすくなります。具体的には、特定のがん患者、ステロイドや免疫抑制剤を使用している人、臓器移植を受けた人、HIV陽性者が挙げられます。50歳未満で帯状疱疹が発症した場合は、HIV検査が推奨されます。また、75歳以上の高齢者は合併症のリスクが特に高いです。

帯状疱疹後神経痛(PHN)

最も頻繁に見られる合併症は、発疹が消えてから30日以上続く痛み、すなわち帯状疱疹後神経痛です。年齢が高いほど痛みの持続期間が長くなる傾向があります。疼痛に加えて、触覚過敏や感覚異常が出ることもあります。

眼の合併症

ウイルスが眼神経に潜伏している場合、眼帯状疱疹を起こし、患者の50〜90%が何らかの眼障害を経験します。失明や角膜潰瘍などの重篤な合併症を防ぐため、発疹が出たらできるだけ早く抗ウイルス薬を開始することが重要です。

対側半麻痺

眼帯状疱疹にまれに見られる合併症として、発疹が出た側と反対側の体の筋力低下(対側半麻痺)があります。これはウイルスによる血管炎が脳の血管を狭め、脳梗塞を引き起こすことが原因です。発症は発疹が治まって数週間から数か月後に起こり、死亡率は20〜25%で、生存した場合でも永続的な神経障害が残ることがあります。

脳炎

免疫抑制状態にある患者に限って起こる稀な合併症が慢性帯状疱疹ウイルス性脳炎です。帯状疱疹から数か月後に発症し、診断が遅れがちです。高用量静脈注射アシクロビルが一部効果を示すことがありますが、多くは進行性に悪化し、最終的に死亡に至ります。

予防と早期治療

帯状疱疹ワクチンは高齢者や免疫低下者において発症リスクと合併症リスクを大幅に減少させます。発疹が出たらすぐに医師の診察を受け、抗ウイルス薬を開始することが合併症予防の鍵です。

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