エンテロウイルスとは?症状・感染経路・予防法

エンテロウイルスの概要

エンテロウイルスは、ピコルナウイルス科に属する小さな一本鎖RNAウイルスの総称です。100種以上の血清型が存在し、軽い風邪からポリオや心筋炎、脳炎といった重篤な疾患まで、幅広い症状を引き起こします。

主な感染症例

  • 風邪(上気道感染)
  • 手足口病
  • ウイルス性髄膜炎
  • ポリオ
  • 心筋炎・心膜炎
  • 脳炎

感染経路と季節性

主な感染経路は糞口感染と唾液です。汚染された物品や表面、感染者との密接な接触でもウイルスは拡散します。感染は特に夏の終わりから秋にかけて増加する傾向があります。

臨床症状

血清型により症状は大きく異なります。多くは鼻水や喉の痛みといった軽度の上気道症状で済みますが、発熱・嘔吐・下痢を伴うこともあります。重症例では神経系や心臓に障害が及び、致死的になることもあります。

治療と経過

現在、エンテロウイルス感染症に対する特効薬は承認されていません。治療は対症療法が中心で、十分な水分補給、解熱・鎮痛、合併症の有無を注意深く観察します。ほとんどの患者は数週間で自然に回復します。

予防対策

  • トイレ使用後や食事前に、石鹸と水でしっかり手を洗う。
  • 感染者との密接な接触を避け、食べ物や飲み物の共有を控える。
  • ドアノブや玩具、調理台など頻繁に触れる表面を定期的に清掃・消毒する。

受診の目安

高熱や嘔吐・下痢が続く、または神経・心臓症状が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な検査と指導を受けてください。

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