HPVによるいぼの治療法まとめ
いぼはヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で、扁平いぼ、足底いぼ、性器いぼなどさまざまな形で現れます。ウイルス自体は根治できませんが、症状は薬物療法や外科的処置で効果的に除去できます。本稿では、代表的な治療法とそのポイントをわかりやすく解説します。
Podofilox(ポドフィロックス)
0.5% のポドフィロックスは細胞分裂を阻害し、いぼウイルスを徐々に死滅させます。CDC の推奨は、1日2回、3日間塗布し、続く4日間は使用しないというサイクルです。症状が残る場合は同様のサイクルを最大4回繰り返します。適用できるいぼの面積は10平方センチメートル以下が目安です。
トリクロロ酢酸(TCA)・ビクロロ酢酸(BCA)
80〜90% の濃度で使用する液体薬剤です。皮膚への接触を避けるため、慎重に塗布し、24〜48時間後に石鹸と水で洗い流します。1週間ごとに繰り返すことでいぼを除去しますが、刺激が強いため取り扱いには注意が必要です。
イミキモド
5% のイミキモドは免疫応答を活性化し、ウイルス感染部位を攻撃させます。就寝前に塗布し、1回あたり最大10時間で洗い流します。週3回、3か月間の使用が目安です。
市販薬(OTC)
目に見えるいぼには、市販のいぼ除去薬や凍結キット(OTCクリオサージェリー)を利用できます。数回の塗布や凍結が必要で、併用でサリチル酸配合の液体除去剤を使用すると効果が高まります。
凍結療法(Cryotherapy)
医療機関や市販キットで液体窒素を用いていぼを凍結し、ウイルス細胞を破壊します。通常は1週間以上の間隔で複数回施行し、ウイルスが完全に消失するまで継続します。
外科的除去
局所麻酔下でメスやシェーバーを使い、いぼを切除します。キュアテージ(掻爬)を併用することもあり、深さに応じて瘢痕が残る可能性があります。
推奨事項
いぼの除去は1回の施術で完了しないことが多く、上記の方法を組み合わせて複数回治療する必要があります。治療後は医師にウイルスの残存有無を確認してもらいましょう。TCA・BCA は FDA の承認が限定的であるため、使用は慎重に。外科的除去は最も確実ですが、瘢痕リスクがあります。近年はレーザー切除や電気凝固(エレクトロカウタリー)といった新技術が導入され、瘢痕を最小限に抑えることが可能です。
