デブリドメントが実施される理由とは?

定義

デブリドメント(debridement)とは、傷口から異物や壊死組織、損傷した組織を取り除くことです。タバー医療辞典(第19版)によれば、これは傷の治癒を助ける重要なプロセスです。白血球が細菌を除去し、酵素が血餅(かぶ)を溶かす自然な除去もありますが、重症の場合は医療従事者が行う必要があります。

目的

デブリドメントを行わないと、壊死組織が湿った環境を提供し、細菌増殖を助長します。その結果、感染リスクが高まり、治癒が遅延します。綿の繊維や砂砕物、死んだ組織が残ると炎症が長引き、感染の可能性が増します。

感染

細菌が組織1gあたり10万個を超えると、免疫系が制御できず感染が成立します。感染が起きると、創部からの排膿が増え、周囲の皮膚が赤くなる、疼痛、発熱、白血球増加、倦怠感などが現れます。血流に侵入すれば敗血症となり、致命的です。

敗血症(Septicemia)

適切にデブリドメントされていない創から病原体が血流に入ると、全身性の炎症反応が引き起こされます。血管拡張、血圧低下、臓器機能障害が連鎖し、最終的に臓器不全や死亡に至ります。

デブリドメントの方法と共通の目標

デブリドメントにはいくつかの手法があります。最も迅速なのは鋭利な手術器具で壊死組織を赤く出血する正常組織まで除去する「鋭利デブリドメント」です。看護師はシリンジとカテーテルで創を洗浄したり、湿潤ドレッシングで細菌や異物を吸着させることもあります。また、酵素を用いて死んだ組織を分解させる方法もあります。いずれの方法でも、感染を抑え、治癒を早めることが目的です。

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