破れた回旋腱板に期待できること
回旋腱板は、肩関節で上腕骨を固定し、腕を回転させる筋肉と腱の集合体です。肩関節は比較的弱いため、回旋腱板の断裂はよく見られます。痛みを伴い、適切な治療が回復には欠かせません。
原因
外傷によるもの:野球、テニス、ウエイトリフティング、ローイングなどのスポーツで肩に強い衝撃を受けた場合に起こります。
長年にわたる過度使用:肩関節を繰り返し使用することで、徐々に腱が劣化し、40歳以上の患者に多く見られます。
症状
腕を上げ下げするときの痛み、腕の脱力感、肩の筋肉の萎縮が典型的です。
外傷性の場合は、突然の激しい痛みや「ポキッ」という感覚、即時の肩の弱さが現れます。過度使用による場合は、症状が徐々に進行し、最初は軽度でも時間とともに強くなります。
診断
肩の圧痛部位、可動域、筋力、関節の安定性を確認する身体検査が最初に行われます。疑いがある場合は、X線、MRI、超音波検査で断裂の有無と程度を評価します。
治療
多くのケースは手術なしで管理できます。スリング装着、抗炎症薬、ステロイド注射、理学療法、十分な安静が基本です。
痛みが強い、治療効果が不十分、またはアスリートなど活動的な人の利き腕の場合は手術が推奨されます。近年は関節鏡下手術が主流で、入院は不要なことが多いです。
回復
手術後は通常4〜6週間スリングで固定し、その間は肩の可動域が低下しやすいです。その後は理学療法に移行し、数か月かけて完全回復を目指します。
