かかと
配達中に長時間歩くことで、郵便従業員が最もよく経験するかかとのトラブルは次の3つです。
- アキレス腱炎:かかととふくらはぎをつなぐ腱が炎症を起こす状態で、ウォーミングアップ不足が主な原因です。
- かかとの骨棘(かかとスパー):かかとの骨が硬化して突起ができるもので、合わない靴や不十分な準備運動が原因となります。
- 足底筋膜炎:足裏の筋膜が炎症を起こし、かかとに鋭い痛みが出ます。過度の歩行が主因です。
足指(つま先)
つま先に起こりやすい代表的な問題は以下の通りです。
- 外反母趾:遺伝的要素が強く、長時間の歩行で症状が悪化する、親指関節が外側に曲がる状態です。
- ハンマートゥ:第二指が特に多く、爪先が鉤爪状に曲がります。靴の圧迫が原因です。
- 巻き爪:靴の圧迫、真菌感染、爪の切り方が不適切な場合に起こり、痛みを伴います。
- 神経腫(ニューローマ):第3・第4指の間にできやすい良性の肥大組織で、足の構造や合わない靴が原因です。
その他の部位
足全体や下腿部でも以下のような障害が見られます。
- ストレス骨折:同じ部位に繰り返し負荷がかかり、骨が微細に割れる状態です。
- シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎):脛の筋肉や腱が炎症し、痛みが走ります。
- セサモイド炎:足底の小さな2つの種子骨が炎症または破裂する状態です。
治療法
多くの足のトラブルは圧迫と過度の使用が原因のため、基本的な対処は以下の通りです。
- 患部を氷で冷やす(15〜20分)
- 安静にし、負荷を減らす
- イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬で痛みと腫れを抑える
- 症状が長引く場合は整形外科医の診察を受ける
- セサモイド炎やシンスプリントは、足底板や適切なサポート靴で改善できることが多い
- 外反母趾やニューローマは、症状が進行した場合手術が必要になることがある
予防策
足のトラブルを防ぐためのポイントは、靴選びと事前のストレッチです。
- 自分の足の形に合った、クッション性とアーチサポートのある靴を選ぶ
- 歩行前にふくらはぎ・足底のストレッチを行い、筋肉と腱を柔らかくしておく
- 足が疲れやすい人は、歩行後に氷で足を冷やすことで炎症を抑える
