股関節部(内転筋)損傷の症状
股関節部の筋肉(内転筋)を過度に伸ばしたり裂傷したりすると、さまざまな症状が現れます。以下では主な症状と対処法を解説します。
激しい痛みの出現
内転筋(長内転筋・短内転筋・大内転筋)を過度に伸ばしたり裂傷したりすると、太ももの上部に突然の鋭い痛みが走ります。右側の内転筋を痛めた場合は右太もも、左側の場合は左太ももに痛みが走ります。内側大腿部への強い衝撃でも同様の刺すような痛みが生じます。
空中へ跳ね上がる感覚
損傷が重いほど、突然の痛みは強くなります。高速で走っている最中に筋肉が裂けると、一瞬空中に飛び上がるように体が跳ね上がります。これは内転筋のいずれかが「ポップ」または「スナップ」するためです。大きく裂けた場合は自力で歩くことが困難になることがあります。
硬直と筋力低下
内転筋、とりわけ大内転筋付近に圧痛、筋力低下、硬直がある場合は股関節部の筋肉損傷が疑われます。歩行や立位などの簡単な動作で筋肉に負荷がかかると、圧痛や筋力低下、硬直が増悪します。長内転筋が損傷した場合は、太ももの内側ではなく股関節付近に硬直感や脱力感が出ることがあります。
瘀血と疲労感
血管が損傷すると、筋肉周囲に瘀血(あざ)ができることがあります。また、筋肉が疲労しやすく、引っ張られた後に筋肉が締まったり硬く感じることがあります。適切な安静、圧迫、挙上が回復に必要です。早期に負荷をかけすぎると再損傷や永久的な筋力低下につながります。
対処と予防
股関節部の損傷は骨盤から大腿骨の内側まで広がります。内転筋は脚と骨盤をつなぐ重要な筋群で、損傷すると歩行が困難になります。症状が出たら速やかに医療機関を受診し、さらなる損傷を防ぎましょう。ハードル走、スプリント、サッカー、バスケットボールなどの激しい運動を行う前には十分なストレッチとウォームアップを行い、筋肉の柔軟性を高めることが予防の鍵です。
