冷却療法(コールドセラピー)
捻挫などの急性の怪我には、まず冷却療法が有効です。氷や冷却パックで患部を冷やすことで、腫れや炎症を抑え、痛みを和らげます。氷と圧迫(包帯やラップ)を組み合わせ、さらに患部を高く上げる(エレベーション)ことで、余分な体液が流れやすくなり、腫れがさらに軽減します。
大きな氷の塊よりも、ビニール袋に入れた氷のかけらをタオルで包む方が安全です。直接氷を当てると皮膚を凍傷させる恐れがあるため避けましょう。クラッシュアイスがない場合は、冷凍エンドウやトウモロコシの粒でも代用できます。
冷却時間については議論がありますが、ベルギー・ブリュッセル大学の研究では、10分以内の短時間を数回に分けて行い、間に皮膚温度が常温に戻るようにするのが最適とされています。1回30分という従来の指針よりも、10分×3回程度が推奨されます。急性の怪我には、1日数回、最大で3日間続けて行ってください。
温熱療法(ヒートセラピー)
慢性的な痛みや筋肉のこり、痙攣には温熱療法が適しています。湿った温熱パックや温湿タオルで血管を拡張し、血流を増やすことで、腱や靭帯の柔軟性が向上し、痛みが緩和されます。
熱を使用する際は、皮膚を直接焼くことのないよう、タオルや布で保護し、15〜20分を目安に行いましょう。頻繁に使用する場合は、スポーツ用の湿熱パックや電気ヒートパッドの購入を検討してください。
注意点として、炎症がある急性の捻挫や関節腫脹時には熱を加えるべきではありません。また、ヒートパッドは1回20分以内、就寝中の使用は絶対に避けてください。
運動療法
運動前に温熱療法を取り入れると、筋肉や関節の結合組織が柔らかくなり、パフォーマンスが向上します。一方、激しい運動後は冷却療法で炎症や筋肉痛を抑えるのが効果的です。
医師への相談
骨折の疑いがある、または怪我が48時間以内に改善しない・悪化する場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
