頸椎(首の背骨)を適切に評価・処置する方法
頸椎の概要
頸椎は脊柱の上部に位置し、7つの椎骨と8本の脳神経から構成されています。頭部を支え、首と頭の動きを可能にします。頸椎の椎骨は他の部位に比べて小さく、損傷を受けやすい特徴があります。頸部の神経は頭部・首・腕、さらには横隔膜の動きを制御しており、重要な役割を担っています。そのため、頸椎に外傷が疑われる場合は慎重な対応が必要です。
評価・処置の手順
- 意識状態の確認
患者に「名前は?」・「今日は何曜日ですか?」・「今どこにいますか?」・「大統領は誰ですか?」といった質問をし、人物・場所・時間・事象の4つの項目で意識が取れているか評価します。誤答や言葉のもつれ、混乱が見られた場合は記録してください。 - 瞳孔反応のチェック
ペンライトで両眼を2秒間照射し、光を外した後再び照射して瞳孔の収縮を観察します。両瞳孔が同程度に速やかに収縮するか、サイズ(mm)と収縮速度を記録します。 - 神経学的検査
患者に手を握ってもらい、足の指を動かすよう指示します。四肢にしびれやチクチク感があるか確認してください。 - 頸部・背部の触診
背中と首を観察し、打撲や腫れがないか確認したうえで、痛みがある部位を指で押さえて触診します。 - 画像診断
必要に応じて頸椎のCTスキャンを実施します。骨折が認められない場合は頸椎は安全と判断できますが、画像に不明瞭な部分がある場合は整形外科専門医の診断を受けてください。
