歯科印象トレイのサイズ調整方法
精密な歯科補綴(矯正装置、クラウン、ブリッジ、部分入れ歯・総入れ歯など)を作製する際、必ず行うのが印象採取です。印象材はチョーク、ゼリー、パテ状など様々で、嘔吐反射を誘発しやすく患者にとっては不快な工程ですが、修復歯科では欠かせません。ここでは、印象トレイの選択とサイズ調整の手順を歯科医師・助手向けに解説します。
必要なもの
- 印象トレイ
- 口鏡
- 唾液吸引装置または高速吸引
手順
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印象を取る材料に合わせてトレイを選びます。例として、アルギン酸用の穿孔トレイ、ハイドロコロイド用の水冷トレイ、ポリビニルシロキサン用のリム付きトレイがあります。アルギン酸はざらざらした質感で模型作成や初期義歯、対合印象に使用します。ハイドロコロイドは熱くゼリー状でクラウン、ブリッジ、インレーに適し、ポリビニルシロキサンはパテ状でハイドロコロイドと同様の手順に用います。
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患者の口腔内を観察し、適切なトレイサイズを見積もります。経験豊富な歯科医師や助手は顎の形だけでサイズを判断できることがあります。
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選択した印象トレイを患者の口に入れ、後方から前方へ順に座らせます。
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口鏡で唇を引き、トレイがアーチ全体をカバーしているか確認します。トレイが歯茎や軟口蓋を挟んでいないか注意し、サイズが大きすぎると嘔吐反射が起こりやすく、時には制御できなくなることがあります。
一方、トレイが小さすぎるとアーチ全体の正確な印象が得らません。トレイは緩くフィットし、すべての歯の表面を覆う必要があります。また、唇の下の前庭部(歯肉と唇の間)まで入り、口唇結合部(フレナム)まで届くことが理想です。
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適切なトレイサイズが決まるまで、上記の手順を繰り返します。
