義歯リラインの手順とポイント
リラインの必要性と目的
義歯を使用していると、顎の骨や口腔粘膜が徐々に縮小し、義歯の適合が悪くなることがあります。骨吸収、体重減少、疾病、加齢などが原因です。リラインは、義歯の安定性を回復し、さらなる骨吸収や歯肉の炎症、口蓋下の軟部組織の重なりを防ぐために行います。
手順
リラインの効果
リラインにより、骨の減少に伴う顔の形状変化に合わせて義歯の基盤を再調整できます。咬合面が不均一になると、痛みや潰瘍、腫れ、発音障害、咀嚼困難、さらなる骨吸収が起こりやすくなります。必要に応じて、過剰に増殖した歯肉や口蓋の軟部組織を外科的に除去したり、組織調整剤で対処することがあります。
リラインの頻度
歯科医は、3〜5年ごとにリラインを実施し、適合性を維持し、義歯の動きを抑え、顎の隆起部の摩耗を最小限にすることを推奨しています。
椅子側リラインとラボリラインの違い
椅子側リラインでは、歯科医が義歯のピンクアクリル部分を削り、口腔粘膜に合わせて直接調整します。ラボリラインでは、印象材で口腔内の形状を正確に取り、専門ラボで新しいアクリルを成形して義歯に結合します。椅子側は即日または翌日で完了することが多く、ラボリラインは精度が高いものの、完成までに時間がかかります。
メリットと誤解
材料の違い
椅子側リラインで使用される自己硬化アクリルは、ラボ加工のアクリルほど硬度や耐久性は高くありませんが、歯肉が腫れている場合や感度が高い場合には柔らかい方が快適です。
製造プロセスと適合性
義歯の適合は製造工程に大きく左右されます。代表的なIVOCAP法は収縮率がわずか0.01%で、非常に精密な適合を実現します。
自宅リラインキットの注意点
自宅用リラインキットはあくまで一時的な対処法であり、正式な診療を受けるまでの緊急措置として使用すべきです。リライン前に、咬合位置、既存の歯の状態、アクリルベースの状態を歯科医が評価し、適切かどうか判断します。
