義歯の種類と選び方
義歯の特徴
義歯はアクリル樹脂で作られた、自然な見た目の取り外し可能な人工歯です。歯がベースに埋め込まれ、吸着で歯肉に固定されます。全口義歯(すべての歯を置き換える)と部分義歯(残存する天然歯がある)の2種類があります。
咀嚼や会話が困難になるほど歯を失った場合や、見た目を改善したい場合に選択されます。
全口義歯(フルデンチャー)
全口義歯は、天然歯がすべて抜かれた後に装着する義歯です。主に次の2タイプがあります。
- 標準全口義歯:抜歯後8〜12週間の期間を置き、歯肉が安定した後に作製・装着します。適合が良ければ長期間使用できます。
- 即時全口義歯(仮義歯):抜歯と同時に装着し、抜歯直後の無歯期間を防ぎます。ただし、顎の形が変化するため、6か月ほどで再調整(リライニング)し、標準義歯へ移行する必要があります。
部分義歯(パーシャルデンチャー)
残っている天然歯を残しつつ、欠損部を補う義歯です。主に次の2タイプがあります。
- ブリッジ型:欠損部に人工歯をはめ込み、隣接する天然歯にクラウンで固定します。
- 部分義歯(CuSil義歯):全口義歯と同様の構造ですが、天然歯が通るための穴が設けられ、残存歯で義歯の安定性を高めます。全口義歯より費用は高くなります。
インプラントとの併用・代替手段
インプラントは費用が高いものの、少数の歯を置き換える場合に人気が高まっています。チタン製のスクリューを顎骨に埋め込み、骨と結合した後にセラミックの人工歯を装着します。取り外しはできません。
また、インプラント2本を埋め込み、従来型の義歯を固定する「オーバーデンチャー」もあります。これにより取り外し可能ながら、インプラントの安定感を得られます。
選択時のポイント
費用、治療期間、日常の手入れの手間を総合的に検討することが重要です。インプラントは最も安定しますが費用が高く、義歯は比較的安価ですが定期的な調整や清掃が必要です。歯科医師と相談し、ライフスタイルに合った最適な方法を選びましょう。
