子どもの水銀アマルガム詰め物のリスクと対策

水銀とは

水銀は周期表で80番目の元素で、常温で液体のままである数少ない金属です。銀白色で粘性が高く、体温計や昔の歯科用詰め物(アマルガム)に使用されてきました。水銀は人体に対して極めて毒性が強く、体内に蓄積すると最終的に致命的です。

子どもの水銀中毒症状

水銀は大人だけでなく子どもにも様々な健康障害を引き起こす可能性があります。主な症状としては、声に感情が乏しい(平板な声)、目線が合いにくい、集中力低下、言語発達の遅れ、社会的引きこもり、攻撃的行動、夜驚症や睡眠障害などが報告されています。これらは水銀中毒だけが原因ではありませんが、該当する症状がある場合は検討すべき要因の一つです。

子どもに水銀アマルガムは安全か

賛否は分かれていますが、2008年6月に米食品医薬品局(FDA)は水銀アマルガムが潜在的に有害である可能性を指摘しました。食事中や詰め物の装着・除去時に水銀蒸気が放出され、特に発達途上の子どもや胎児の神経系に影響を与える恐れがあるとされています。長期的な影響としては、アルツハイマー病や心血管疾患のリスク増加が懸念されています。

反対意見・研究結果

一方で、2006年に米国医学会誌(JAMA)に掲載された2つの研究では、水銀アマルガムを使用した子どもと対照群との間に記憶力、視覚機能、IQなどの測定値に有意差は認められませんでした。研究期間は5〜7年で、アマルガム使用者の体内水銀濃度は上昇していたものの、健康に影響を及ぼすほどのレベルではなかったと結論付けられています。

考慮すべき点

現時点では、リスクが完全に否定できないことから、経済的に余裕がある家庭は代替材料(コンポジットレジンなど)を選択するのが賢明です。たとえリスクが極めて低いとする研究結果があっても、確実な安全性が確認できる代替手段があるなら、そちらを検討すべきです。

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