新しい義歯に伴う痛みと対処法
全ての歯を抜いた直後に装着する義歯は、口の中に異物が入ったことによる痛みがすぐに始まります。話すことや食べることを新しい義歯に慣らすには時間がかかり、接着剤が抜歯した傷口を刺激することもあります。ここでは、義歯装着初期に経験しやすい痛みとその対処法をまとめました。
最初の数時間
- 抜歯直後は歯茎が腫れ、出血しやすく、特に最初の1日は痛みが強くなります。仮義歯は密着させる必要があるため、歯茎を圧迫し、局所麻酔が切れた頃にさらに痛みが増すことがあります。
嘔吐反射(げっぷくっしん)
- 義歯が口蓋に触れすぎると、嘔吐反射が過敏になり、乾いた嘔吐感が続くことがあります。慣れるまで数日間は特に注意し、義歯の位置を調整してもらうと楽になります。
会話時の不快感
- 初めの1週間は義歯がずれやすく、話すたびに痛みや刺すような感覚があります。舌や頬に当たって口がもつれることもあり、外出が不安になることがあります。ゆっくりと話す練習を重ねると徐々に慣れます。
接着剤による痛み
- 義歯用接着剤は抜歯した創部に直接触れるため、刺激が強くなることがあります。接着剤は少量ずつ、清潔な指や専用のスポイトで塗布し、余分はすぐに拭き取るようにしましょう。
食事時の痛み
- 硬いものを噛むと傷口や腫れた歯茎に圧がかかり、激しい痛みが生じます。義歯を外した状態でも、食べ物が傷口に直接当たると痛みが走ります。数日間は柔らかい食事や液体中心にし、徐々に普通の食事に戻すのが安全です。
舌を噛む
- 義歯の厚みや形状に慣れないうちに、舌を噛んでしまうことがあります。最初は数回は避けられませんが、徐々に舌の位置が分かるようになると減少します。
その他の部位の痛み
- 抜歯時に顎や耳に圧がかかり、顎関節や耳に違和感や痛みが出ることがあります。また、抜歯後は副鼻腔性頭痛に似た圧迫感が生じることがありますが、通常は1~2日で軽減します。痛みが続く場合は、鎮痛剤や冷湿布で対処しましょう。
これらの症状はほとんどの場合、時間と適切なケアで改善します。痛みが強く長引く場合は、歯科医師に相談してください。
