歯インプラントの感染症と対策
歯インプラントは、顎の骨に人工の根(チタン製)を埋め込み、そこに人工歯やブリッジを装着する治療法です。見た目も感触も自然な歯とほぼ変わらず、歯の欠損に対する理想的な解決策とされていますが、感染症などの合併症が起こることもあります。
本物の歯のような見た目と感覚
インプラント上に装着される人工歯は主にセラミック(ポーセリン)製で、自然な歯と同様の外観と咀嚼感覚を提供します。義歯(入れ歯)と異なり、揺れや脱落の心配がなく、接着剤や義歯用のペーストも不要です。正しく施術されれば、痛みや違和感なく食事を楽しめます。
手術前に感染症を治療する重要性
インプラント手術の適応となるには、歯茎と顎骨が健康であることが前提です。喫煙は歯茎や骨の健康を損ない、感染リスクを高めます。抜歯や膿瘍がある場合は、歯科医が抗生物質で治療し、数か月間の回復期間を設けてからインプラントを埋め込むことが推奨されます。これを怠ると、感染した細菌が骨へ侵入し、深刻な骨感染を引き起こす恐れがあります。
歯インプラント手術の流れ
通常、インプラントは二回の手術で行われます。第一段階は顎骨の準備(必要に応じて骨移植)で、第二段階でチタン製のインプラント体を骨に埋め込みます。
骨移植(Bone Graft)
歯を失うと顎骨が減少し、インプラント設置に十分な骨量が確保できなくなることがあります。その場合、骨移植手術で骨量を増やし、3〜12か月の治癒期間を経てからインプラントを装着します。この間、仮のブリッジや入れ歯で機能を補います。
インプラント体の装着
第二手術の前に抗生物質を投与し、感染予防に努めます。チタン製インプラント体はねじのように骨に埋め込まれ、約3か月後に上部にセラミックの人工歯を取り付けます。
感染症は真剣に対処する
インプラントが骨と結合する3か月の間、歯茎の赤みや腫れ、痛みが現れたらすぐに歯科医を受診してください。主な原因はインプラントの不適合や、手術中に細菌が骨内に侵入したことです。インプラントが緩むと細菌が歯茎下に入り感染を起こします。原因を除去せずに抗生物質だけで対処すると、耐性菌が増える危険があります。適切な抗生物質とインプラントの交換で根本治療を行うことが重要です。
