歯のインプラントに潜むリスクとは?

歯のインプラントは、欠損した歯を補う有力な治療法です。金属製の人工根(インプラント)を顎骨に埋め込み、その上に人工歯を装着します。十分な顎骨量があり、歯茎が健康で喫煙しない方が主な適応対象です。成功率は高いものの、手術に伴うリスクは存在します。

感染

外科手術全般に共通するリスクとして、インプラント周囲や骨内での感染があります。下顎の場合、感染が口腔や頸部の軟部組織、さらには副鼻腔に広がることもあります。多くは抗生物質で対処可能ですが、感染が疑われたら速やかに歯科医を受診してください。

破損

稀にインプラント本体や金属根が折れることがあります。場合によってはインプラント全体が緩んだり抜け落ちることも。破損したインプラントは追加の損傷を招くため、除去が必要になることがあります。手術後5〜7日間は硬い食べ物を避け、柔らかいものを中心に摂取しましょう。

神経障害

特に下顎の奥部で手術を行う際、神経を損傷するリスクがあります。損傷すると顎や歯茎、顎下、唇にしびれ、チクチク感、痛みが生じ、症状は一時的な場合もあれば永続的になることもあります。

骨結合不全(オステオインテグレーション失敗)

インプラントは手術後、顎骨と結合(オステオインテグレーション)しますが、結合が不十分だと機能不全や不快感が生じます。術後すぐに過度な圧力をかけると結合が阻害されるため、指示された期間は注意が必要です。

副鼻腔への損傷

上顎インプラント手術中にドリルが副鼻腔に達すると、洞壁を傷つけたり感染を引き起こすことがあります。リスクが高い場合は、事前にサイナスリフト(副鼻腔隆起術)で上顎骨の高さを増やす手術を行うことがあります。

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