仮歯冠(臨時クラウン)の作り方
概要
仮歯冠は、永久的なクラウンや固定ブリッジの支台歯として歯科医が準備した歯に一時的に接着する被せ物です。歯科技工所で永久冠が作成される間、患者は仮歯冠を装着し、歯の機能と審美性を保ち、痛みや隣接歯の移動を防ぎます。
必要な材料・器具
- アルギン酸インプレッション材/水、歯列トレイ
- 綿ロール
- 石油系ジェル(ペトロリウムジェリー)
- 自己硬化型アクリル樹脂(液体と粉末)
- 混合容器
- 小型スパチュラ
- 鉛筆
- アクリルトリミングバー/低速ハンドピース
- 研磨用ポンチュスペースト
- ラテと滅菌白ラグホイール
- 酸化亜鉛・ユージェノールまたは中間修復材
- アーティキュレーションペーパー
作成手順
仮歯冠の型取りと準備
アルギン酸材料を混合し、トレイに入れて患者の対象歯列の印象を取ります。歯が準備されたら、綿ロールで周囲を湿潤に保ち、石油系ジェルを軽く塗布して歯を保護します。
自己硬化アクリル樹脂の調合
混合容器に液体アクリル樹脂を10滴程度入れ、適切な色調の粉末を加えて粉が飽和するまで混ぜます。小型スパチュラで均一になるまで撹拌します。
樹脂を成形させる
混合物を1〜2分放置し、だんご状になるまで待ちます。アルギン酸印象の対象歯部位を軽く乾かし、成形した樹脂をその部位に押し込みます。
仮歯冠の取り出しと装着
樹脂が入った印象トレイを患者の口に戻し、約3分後にトレイを取り外します。印象から仮歯冠を慎重に外し、対象歯に装着します。
形状の調整
鉛筆で歯肉縁と接触点をマーキングし、低速ハンドピースのアクリルトリミングバーで歯肉肩から1 mm以内に削ります。
装着確認と研磨
口腔内で仮歯冠のフィット感を確認し、必要に応じて微調整します。その後、ラテと滅菌白ラグホイール、研磨用ポンチュスペーストで研磨します。
一時的な接着
酸化亜鉛・ユージェノールまたは中間修復材で仮歯冠を一時的にセメントし、アーティキュレーションペーパーで咬合を確認します。必要ならアクリルトリミングバーでサイズを再調整します。
